🐶椎間板ヘルニア

 グレード5 

 2007年11月 ひゅうは生後2ヶ月の時、うちの子になりました。好奇心旺盛、暴れん坊の男の子です。夫婦ふたりの静かな生活は一変しひゅう中心の「子育て」が始まりました。


 2009年12月 どっぶりとフレブルの可愛さにはまり、ひゅうひとりでこれだけかわいいんだから、もうひとりいたらどんなに楽しいだろうと、生後3ヶ月のようを迎え、2歳の時にひゅうはお兄ちゃんになりました。

 2010年8月 来月には3歳になるというある日、ひゅうは突然歩けなくなりました。 猫のように背中を丸くして立ったまま固まっている。呼吸も早く、歩くことも座ることも体勢を変えることもできない。抱っこで横にすると、すぐに起き上がって変な座り方をしたまま、もうここから立ち上がることができませんでした。 病院に連れて行くと椎間板ヘルニアの可能性。

グレード3でした。ステロイド注射と内服薬をもらい、翌日再診。 一晩中痛みで眠れないまま翌朝病院へ。ペンチのようなもので指の間をぎゅっと挟んでも何の反応もない、痛みを感じない状態でした。グレード5。 すぐに大学病院を紹介されて手術することになりました。 

 【手術】 MRIとCTの検査では椎間板ヘルニアですぐにでも手術が必要な状態。脊髄に炎症があり脊髄軟化症の疑いがあるとのことでした。 脊髄軟化症の場合治療法はなく、ヘルニアの手術をしてもしなくても命を落としてしまう。脊髄軟化症ではない炎症の場合治療法はあり、手術で歩けるようになる。手術しますか、しませんか。というのが選択でした。 脊髄軟化症かどうかの検査結果は数日後になるので、結果がでてから手術の選択もありますとのことでしたが、早くオペした方が歩ける可能性が高いので手術をお願いしました。 結果、ひゅうは脊髄軟化症ではありませんでしたが、炎症が酷かったので手術して歩けるようになる可能性は一般的なヘルニア手術より低くなるとのことでした。

 手術を終えて退院の日、ひゅうは立つことはできませんでした。でも元気はあって座ったまま前足だけで歩こうとしていました。 ひゅうはもう歩けないのかな そんな風に感じていた私に、執刀してくださった先生は「この子は歩けるようになるよ、歩く気満々だもの」と笑顔で語ってくれました。 治すのは医者ではない。その子の持っている力と飼い主さんのリハビリです、と。 

 医者はその子の治る力を手助けすること、お薬で痛みを和らげてあげたり、治りを早くしてあげたりするのが仕事です。 歩けるようになるには、その子に歩きたい、治したい気持ちと、飼い主さんのリハビリです。痛みがあると歩くのをあきらめちゃう子もいるけれど、ひゅうは歩きたい気持ちが強い。 この子は必ず歩けるようになるから、あきらめないでリハビリ頑張って。 必ず歩けるようになる 先生のこの言葉は、とっても大きかった。そして、その通りになりました。 

 【リハビリ】 リハビリは朝2セット×昼2セット×夜2セットの1日6セットを歩けるようになるまで1ヶ月続けました。

 1.両足のマッサージ100回 

 2.後ろ足を支えて起立5分~10分 

 3.後ろ足の屈伸100回 4.足裏の指を強く挟んだ引き込み反射50回 2週間後立てるようになり、

1か月後に足を引きずりながら歩けるようになりました。 足は引きずって傷だらけ、それでも歩くことをあきらめないひゅう。 リハビリの毎日は想像以上に嬉しいものでした。「リハビリ・介護」と聞くと、大変そうだなぁ・・・というイメージでしたが全くそんなことはありませんでした。

赤ちゃんが成長するように、昨日できなかったことが今日はできた。という喜びがある毎日でした。 通院では教科書以上の回復と毎回褒められていたひゅうです。

 【後遺症】 現在13歳になったひゅう。順調に回復しましたが、トイレは忘れてしまいました。 自分の意思とは関係なくおしっこがでてしまうのでずっとおむつをして過ごしています。 足の震えがあります。歩くときに膝が曲がらずカクカクした歩き方です。 後遺症はあるけれど、自分の足で歩ける、ごはんが食べられる、ぐっすり安心して眠れる。幸せな犬生を送っています。 

 【命を落とすかもしれない・意識の変化】 幸いなことに脊髄軟化症ではありませんでしたが、もしかしたらあのとき3歳で命を落としていたかもしれない。この思いは、その後の生活に大きな変化があったと思います。 病気やケガをしてから元の状態に戻るのは難しい。子犬の頃からアレルギー体質だったひゅうの体質改善をはじめたのもこの頃です。 「病気を治すのはその子の持っている力」「病気に負けない身体にする」 あの時の先生の言葉が今に繋がっています。 

 「食べる・動く・寝る」の生活サイクルを整えることで、病気とまではいかないプチトラブルを回避できている気がします。

 ひゅう13歳、よう11歳になりレジェンドブヒの仲間入りできました。 ひゅうは耳が聞こえず、ようは左目が見えません。お散歩はほとんどカートです。それでも毎日のんびりと顔をくっつけて寝ている姿は私たちを幸せな気持ちにしてくれます。 ふたり揃って10歳を超えることができたことは神様からの贈り物。 今、一緒に過ごしている時間が宝物です。

Instagram:naitosoap ひゅうくんとようちゃん

ひゅうのいる生活 ブログ

桃太郎が教えてくれたこと

病気や短命の子どもたち(ワンちゃんとネコちゃん)のいない健康で安全な世界を目的としています。 一人でも多くの人が行動を起こし、子どもたちのために、笑顔を絶やさないことが必要です。 その笑顔を手に入れよう! ぼくたちは、呼びかけています。

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