🐶レプトスピラ感染症

レプトスピラ感染症 フレンチブルドッグぬーぼー4歳 

 大阪の保護団体さんから 我が家へ迎えた保護っ子ぬーぼー 4回ほど飼い主さんが変わっていました。 理由は咬むから… 17針縫う程の本気咬みをするという事でした。 

もうこれ以上この子が咬むのを可哀想だと思ってくれる里親さんがどこかに居ないだろうか… という、団体代表の言葉が心に響いた。 愛らしい顔で、咬むとは思えないフレンチブルドッグらしい、

愛嬌のある子 我が家へ来て10日は咬む素振りは無かったが徐々に本領発揮。 しかし、甘やかすのではなく、ぬーぼーに合わせ、一緒に暮らす中で咬む事は無くなった。



毎日ゲンキハツラツ、元気すぎて私は退屈することが無くなった。

同居犬3頭とも、お外であれば問題もなく順調だった。 

 ある日、朝起きるとびっこを引いていた。動物病院へ行くと股関節形成不全かな、

軽度だけど。と薬をもらい、直ぐに痛みも引いたようだった 翌日、食事も残し少し元気が無かった。 まだ足が痛いのかな?と安静に過ごしたが 

夕方、突然嘔吐と身体の震え 急いで動物病院へ 血液検査すると、腎臓肝臓はもう命が危険な数値 即入院だったが、院長が近隣でレプトスピラが出ているからPCR検査しましょうと… 

 え?予防接種してますよ? 

 院長は言った。ワクチンが効いてないかもしれない… 

助かるか分かりませんが…調べましょう…と 

外部検査の為に結果までに4日かかった。 

その間、腎臓肝臓、膵臓、数値は絶望的な数値。

貧血、粘膜から出血、嘔吐、食事もとれないために、低淡白、電解質異常、腹水。

様々な症状が出た。 

結果はレプトスピラ感染症であったが 有効な薬もなく、日々現れる症状合わせの治療しか方法は無かった P3.5/28から6/9まで食事もとれず 絶望が大きくなっていった。 しかし、翌日、ようやく一口缶詰のフードを一口食べた。 みるみる食べる量も増えたが、絶望感は消えなかった 何も改善してこない… 長い長い時間のようで毎日 ぬーに会いに行く以外なにもてに着かなかった 


 この子の気力にかけるしか無かった… 7/10 症状が落ち着き始めた。 退院かと思い喜んだが、発熱して振り出しに戻った 恐ろしい感染症…一向に兆しが見えない 体内のレプトスピラが死滅しない事にはまた何が起こるか分からない。 抗生剤の種類を変え、あの手この手でとにかく繋ぐ毎日。

 毎年予防接種しているのに…我が家に来てからも予防接種して半年しか経っていない。 何故こんなことが起こるのか… 調べてみると レプトスピラには多くの型が存在し、現在犬達が接種しているワクチンで有効なのは イクテロヘモラジー、カニコーラこの2種しか効果はない。

 ぬーぼーが感染した型はヘブドマディスという日本では古来から存在する型であった。 2年前にワクチンにあったが、廃止になり現在は予防が出来ない型 調べると、他にも、オーストラリス、オータムナリスという型が日本にはあり、感染する犬たちも多いが、こちらもワクチンは2年前に同時に廃止。製造はされていない。

 感染は防げないということだ… 知らなかった…防げていなかった… 毎日ぬーぼーに会いに行き、院長と沢山の話をし 人獣共通感染症なので、保健所にも町の役所にも連絡をした。

 しかし、調査も消毒も実施されず、この恐ろしい細菌はまだ町のどこかに潜んでいる… ぬーが闘う間、私も闘おう。

そう決めて 農水省、県の獣医師会、日本獣医師会にも連絡をした。 結果は同じだったし、ワクチンないよね、危ないね~と 軽く言う獣医師に衝撃を受けた… 人間に不信感を抱く間に、ぬーぼーは、退院出来るまでに復活した。

 

ガリガリに痩せてしまい、点滴で皮膚はただれ、身体はフケまみれだけど、やる気だけは見せてくれた。 49日入院し、退院後2週間で完治にたどり着き 現在は毎日元気に、そんなこと無かったかのように生活している。 こんなことが起こらないように、ワクチンを作ってもらう署名を集め、今現在も あの手この手でなんとかならないものか、奮闘している。 どこで感染するのかも分からない、

感染したら死んでしまう事がほとんどで、症状も様々なために、検査にすら辿り着かず原因不明で終わってしまう。 今日が2年前だったのなら、感染はしなかった… 2年前だったら感染していたけど今は予防できる それが正解ではないのだろうか… そんな事があっていいのだろうか 

何故、獣医師たちは知りながらも行動も起こさず 何故、製薬企業は作ろうとしないのだろうか 何故、官公省はこれをよしとしているのか 何故、感染報告のみで済ませ強い注意喚起しないのか 何故、命を奪うような感染症ですら対象しないのか 

 沢山の不信感がわくような、悔しくて、腹立たしい 日本の動物に対する精神と制度 これら全て、動物愛護、保護、虐待など改善していかないのは日本がペット後進国であり、 また飼い主たちも改革を自身で起こし行動しなくてはならない 日々相対する命の重さ、命に対する責任 飼い主も学び、進歩し、声をあげ、行動する、この子達を守らなければ、きっとこのまま 日本は世界中から批判され、なにも改善することはないだろう。

桃太郎が教えてくれたこと

病気や短命の子どもたち(ワンちゃんとネコちゃん)のいない健康で安全な世界を目的としています。 一人でも多くの人が行動を起こし、子どもたちのために、笑顔を絶やさないことが必要です。 その笑顔を手に入れよう! ぼくたちは、呼びかけています。

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